天麩羅というのは南蛮渡来、
つまりはスペイン・ポルトガルから入ってきた食べ物なんですね。
江戸が始まる1600年位にフランシスコザビエルのキリストや
鉄砲と一緒に入ってきました。
今でも実はポルトガルに行くと
小魚を揚げたフリッターみたいのがあるんですよね。
僕はルーツはポルトガルだと思ってるんですよね。
その頃は本当にむこうでも庶民的だった天麩羅を
同じく屋台で揚げてて凄く庶民に馴染んでて
やっぱり鮨と天麩羅という江戸前のルーツは江戸時代に
華が咲きました。そのまま庶民のものになればよかったのですが
明治に入って油を精製する技術が上がりました。
二つ目がもうもうと出る油の煙を排煙する機能ができました。
ということで外だった天麩羅が中になりました。
そこでちょっと残念だったのが先人の天麩羅屋さんが
大衆から中に入った時にちょっとどうしても
高級にしようというムーブメントが起きたんですよね。
多分そこが今皆さんが仰ったどうしても敷居の高い名残が
今でもあるような気がします。
つな八は大正13年に祖父が創業したのですが
新宿という銀座とか日本橋と比べて庶民的な街といった背景もあったと
思うんですけれどもある程度門戸を広げて
カウンターを中心とした天麩羅屋にしたのがうちのルーツです。
大丸店も東急プラザ店もありますので是非いらしてください!
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